「主夫あるある」の行間に込められたメッセージ ― 『プロチチ』第2巻
パパ情報サイト「パパスイッチ」さんから、マンガ『プロチチ』の2巻をご献本いただきました
パパスイッチさん、ありがとうございます
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たいへん遅くなってしまったのですが、感想を書かせていただきますね。
献本はいただきましたが、お金をもらっているわけではないので、正直に書かせていただきますよ~
(1巻のレビューはこちら)
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【主夫あるある/主夫の妻あるある】
いや~、主夫という同じ立場から読ませていただくと、「あるある」の連続。
思わず「うんうん、そうだよね。わかるよわかるよ~」と言ってしまいます
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ネタばれになってしまうのであまり書けませんが、例えばこんなの。
例えば、保育園の見学にパパ1人で行ったら、皆の視線がコワいとか。 ←主夫あるある
例えば、
「忙しくてほとんど一緒に過ごせないけど いつも子どもを想っていて
たまの休みにはしっかり心が通じ合う そんな母親になりたいのよ」
というママの言葉とか。 ← 主夫の妻あるある
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きっと、丹念に取材してるんだろうだなぁ~と思いながら読ませていただきました。
著者は女性ですよね。身の回りに主夫家庭がいるのかな。ご自身がそうなのかな?
逢坂さん、もしネタに困ったら、うちを取材してください!
うちにもあるあるたくさんありますよ
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【子どもがかわいい】
この子、相変わらずかわいいです。
1歳の設定なのですが、やっぱりうちのペー2(現在1歳6ヶ月)と重ねあわせてしまうんですよね~。
いやー、この魔法のような笑顔
(完全親バカモード)
どちらの成長からも目が離せませんな
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【行間(コマ間?)に込められたメッセージ】
と、主夫目線で読んで、とっても楽しい内容です。
翻って。
世の中の主夫の少なさを考えたら、多くの読者は主夫じゃないわけですよね。
主夫でない人も、「ふーん、こんなカタチもあるのね~」と言いながら読むのかな。
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でも、著者の意図するところは、それだけじゃない気がします。
行間ならぬコマ間から、メッセージがふつふつと伝わってくるのです。
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例えばこれ。
「仕事もしながら育児もしたい」という多忙な編集者の妻に対して、プロチチはこう言います。
「だったら辞めればいい。別の仕事に変えろ」と。
それに対して妻、
「編集者は私の夢だったの。やりがいがあるの。それを簡単に辞めろだなんて言わないで」
「あなたにはわからないのよ。あなたが辞めてきた仕事とはちがうのよ」
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あーあ、言っちゃった。
って感じですよね。
(夫は持病が原因で数々の仕事を渡り歩き、けっきょくどこでも頼られることなく辞めた経歴の持ち主です)
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もう1つ。
社会との接点を求めて本屋さんでバイトを始めたプロチチ。
ある日、保育園から発熱の電話。
どっちが迎えに行く?
というシーン。
(電話にて)
妻「熱?大変じゃない。どうしてすぐに行ってあげないの?」
夫「仕事中だから」
妻「仕事と息子どっちが大切なの?」
夫「もちろん息子だ。それは君も一緒だろう。だから、君が迎えに行ってくれ。君の仕事がボクの仕事より優先される理由はないはずだ」
妻「でもね。理由はあるわ。・・・・それは、『金』よ。あなたの収入と私の収入、どっちが家計に貢献してると思うの?」
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あーあ、言っちゃった
ってな感じで、「これ女に言われたらキツイっしょ」って言葉がたくさん出てきます。
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でもね、そこでよーく考えてみてほしい。
「男が女に言われたらキツイ言葉」って、「女が男に言われたらキツくない」んでしょうか?
胸に手を当てて考えてみてください。
もしかして貴男、日常的にそういう発言してるんじゃないですか?
直接言葉にはしてなくても、心の中でそう考えてるんじゃないんですか?
著者が、コマ間からそう語りかけてくるのです。
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敢えて性別を逆転させて言わせることで、普段何気に口にしている言葉の暴力に気付いてほしい。
そして、心の奥にはびこっている「男とは/女とは」という固定観念に気付いてほしい。
そういうメッセージなんだと私は思います。
なので、やっぱり対象読者は私たちのような主夫家庭だけではなく、一般的な家庭の夫であり、妻であり。
そんな気がしてならないのですよ。
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こりゃ、3巻も楽しみだ
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