続・園児の民主主義 ― みんなで作る運動会☆:後編
(続き)
そんなバカ親をよそに、先ほどの差を保ったまま、レースは続きます。
そして黄色組の9人目がスタート地点に戻ってきた時、アナウンスがこう言ったのです。
「黄色組、ゴールです」
え????
いやいやいやいやいや、、、、
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緑組の10人目、まだ走ってるんですよ。
そして、足がとっても速くてアンカーに抜擢された長男が、出番を待ち構えてるんですって。。。
これから黄色組を抜かして、1位でゴールするんですってば。。。。
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・
それでも緑組の10人目は、黄色組なんか気にせず、楽しそうに走っています。
そしてアンカー、長男にバトンタッチ!
長男、向かうところ敵なし!
文字通りの独走です
そして、「緑組もゴール!!!」とアナウンス。
「結果を発表します。ただいまの勝負、黄色組の勝ち!!!」
いぇ~い!と飛び跳ねて喜ぶ黄色組たち。
緑組はと言えば、それでも何だか楽しそう。
長男もやり遂げた顔をしています
腑に落ちなかったのは大人たちです
一体どういうこっちゃ。
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フィナーレにはまた先生たちが出てきて、ハイエナを退治して終了!
ライオンキングであるシンバから、園児1人1人に王冠が配られたのでした。
こうして、長男はじめての運動会は、幕を閉じたのでした。。
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私は何とも腑に落ちないまま、クラスのお友達とファミレスへ。
そこで1人のママから、あのチーム編成の謎を教えてもらいました。
そこにはやはり、園児の民主主義があったのです。
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何でも自分たちで決めようという方針で、運動会の準備がスタート。
準備運動の振付など、いろいろなことを園児が決めました。
そして問題のチーム分け。
先生はまず、子供たちにチームを決めさせました。
当然、好きな子同士で組むので、人数が合いません。
ここまでは想定内。
「これじゃあ人数が違うから不公平だよね。どうしたらいいと思う?」
と先生。
すると1人の園児が、こう言ったんです。
「リレーは人数多いと損だけど、綱引きと玉入れは人数多い方が得じゃん」
これには先生もびっくり。
「じゃあ、今の意見を踏まえて、もう一度、話し合ってみようか」と提案。
園児らは何度も話し合いを繰り返し、最終的なチーム編成が決定しました。
それが、あの11対9のチーム分けだったのです。
11人の緑組には、走るのは好きだけど、それよりも綱引きと玉入れを優先したい園児らが、
9人の黄色組には、何が何でもリレーで勝ちたいという園児が集まったそう。
先生は何度も、「これで本当にいいの?」と確認しました。
何度聞いても、全員が自信に満ちた顔で「これでいい」とうなずいたそうです。
先生は、みんなが話し合って納得できる結果を出せたことが、何よりも嬉しかったそうです。
こうして、異例の11人対9人で、本番を迎えることになったのです。
おかげで競技終了後、勝ったチームも負けたチームも、すがすがしそうな顔をしていました
お互いに、自分の目的を果たしたんですからね
こういうのって、ありですよね
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